トピックストピックス

  1. HOME
  2. トピックス一覧
  3. トピックス詳細

【ドラゴンアイ観察日記 2025】6月13日 更新

掲載日:2025/06/13

ここ数年ますますSNSやテレビで話題になっている、八幡平の雪解け時期の絶景
「八幡平ドラゴンアイ」
八幡平にある「鏡沼」の雪解けの様子がまるで龍の瞳のように見える、季節限定の絶景です。

自然が起こす神秘の絶景「ドラゴンアイ」は、毎年決まった時期に出来るとは限りません。
日々の変化の様子を自然ガイドステーションよりご報告いたします。

2025年4月19日より開始しました!

奇跡の絶景!八幡平ドラゴンアイまでお車で約40分!
八幡平山頂までの「八幡平自然散策バス」がドラゴンアイシーズン中の毎日、ホテル前より出発。

2024年のドラゴンアイ画像

2024年4月21日
2024年5月1日
2024年5月16日

     2025年6月13
今年15回目の更新です。今日はお昼頃に山頂に向かいましたが山頂でも気温は21℃ほどありました。ドラゴンアイまでの道中は若干雪の上を歩くところもありますがほぼ夏道となりました。雪上は滑りやすいので気を付けて歩いていただければと思います。
それから雪解けが進んだためか、虫がだいぶ発生してきています。気になる方は虫よけ対策もお忘れなく。

融雪が進み夏道からの撮影しかできなくなったため、大きな亀裂の写真は撮影できなくなりました。
また今回の写真でお気づきかと思いますが、水の帯がほぼ無くなっていました!
水の帯の水面下にあった雪の層が大きく浮き上がり水面上に出てしまった為と思われます。また写真手前の雪面も浮き上がったように感じました。

こちらは北側から見たドラゴンアイです。沼の中にあった雪の層全体が浮き上がって水の帯がほぼ無くなり、亀裂もあまり目立たなくなっているようです。
水の帯の外側にあった雪面付近は山折りのように盛り上がって一部では損壊して亀裂のような穴が開いていました。

よく見ると雪の丘の中心部付近が黒ずんでいてアップにしたところ水が滲んでいるようび見えました。例年ですとこの状態で「開眼」と呼んでいます。

説明がうまくないのでご理解いただけるか…不安なところはありますが、写真の水色の線の内側が先日まで水の帯があったエリアです。ここ数日で水面下にあった雪の層が水面上まで浮き上がったものと思われます。そのため、青い線にところに穴や亀裂があるのですが、そこから雪の下に水が入り込み水の帯が消滅したと推測しています。

上の写真が本日の写真ですが、青い線で囲った窪みですが、下の写真(6/3撮影)の青い線で囲った水面下の穴と同一のものと思われます。
繰り返しになりますが、ここ数日で鏡沼の水面エリアの積雪融雪し、水の浮力が増えて雪面が一気に浮上。そのため水の帯がほぼ消滅し、沼の縁に積もっている雪は浮上しないため、沼の縁(土の部分)と水面の境が山折りのように持ち上がっていると思われます。

この先、どのように進行するか、読めないところですが、2022年も同じように水面エリアの雪と土の上の積雪との間に大きな段差が発生したので2022年のような変化になるのではと推測しています。

今年のドラゴンアイ、あまりきれいとは言えませんが、過去に無いような進行状況となっていますので引き続き状況をお知らせしたいと思います。

2025年6月8
今年14回目の更新です。
今回はIBCラジオのロケがあり、その中で撮影したものになります。
午後2時ごろ現地に到着しました。
沼の南側にある一番大きな亀裂は前回よりもさらに幅が広がったようです。また亀裂の左側の雪の丘ですが、前回よりもさらに浮き上がった感じがしました。

6月8日の亀裂
6月6日の亀裂

亀裂のアップ写真です。
上が昨日、6月8日の亀裂の様子、下の写真が6月6日の亀裂の様子です。
上の写真を見ると、亀裂左側の雪の丘の高さが増してるように見えます。逆に亀裂の右側(森側)の雪面が融雪?沈下?したように見えます、

また写真では確認しづらいですが、亀裂の水の下の雪の層が浮上したようにも見えます。

こちらは沼の南西側から見たドラゴンアイです。雪の丘を取り巻く水の帯はほぼ完成形に見えます。よく見ると水面下に雪の層が浮き上がってきていてコバルトブルーの水の色を一層きれいに見せてくれます。何か所か穴が開いているのも確認でき、雪の層の下にある水の層まで貫通していると思われます。

沼の北側からのドラゴンアイです。沼の北側は融雪が進み、安全のため規制ロープが張られています。夏道からのアングルです。
前回もお伝えしましたが、西側から東側に伸びる亀裂は浮上して溝の間の水が抜けてただの雪の溝になっています。
ただ確認しづらいですが、森側に繋がっている溝には水面が確認できました。

参考までに、お隣、めがね沼の「龍の涙」も融雪のため規制ロープが張られ、夏道からでないと確認することができなくなっています。そのため写真のように微かに確認できましたが、水面下の雪の層は確認できませんでした。

2025年6月6
今年13回目の更新です。
今回は午前11時半ごろ現地に到着しました。沼の南側にある一番大きな亀裂は前回よりもさらに幅が広がったようです。そして雪の丘を囲む水の帯はまだ周回にはならず全体の3/4程度で前回と大きく変化はありません。

亀裂のアップ写真です。前回の亀裂のアップ写真と見比べてみるとわかると思いますが、亀裂の幅が広がり、亀裂の間にも雪の層が浮き上がって来ているのが確認できました。前々回予想した森側から横に伸びる溝は数も増えず、溝も深くならずですね。森側の雪面も全体として浮いてきたのかも知れません。

前回と大きく変化を感じたのは水面の下の雪層が全体として水面直下まで浮上してきたようで鏡沼のきれいなコバルトブルーの水の色が太陽の光と相まってとてもきれいに見えるようになっていました。
また沼の反対側の斜面上にたあくさんのお客様が見えると思います。
見ごろを迎えたくさんの方がドラゴンアイを見にいらしていました。

こちらは沼の北側からのドラゴンアイですが、いつもはもっと写真の左側から撮影するのですが、融雪が進み、規制ロープが張られました。そのため、いつもよりは西側(北西側)からの角度になっています。
西から東側に伸びている亀裂は雪の丘の浮上と共に水面の上になってしまったため、水が抜けて雪の溝になっていました。
あと、雪の丘の表面に何となく楕円形の汚れ?が見えますでしょうか?
恐らくここが少しずつ凹んで龍の瞳になるのではと思われます。
だとすると間もなく開眼でしょうか?

  2025年6月2
今年12回目の更新です。
今回は午前9時半ごろ現地に到着しました。
6月に入りましたが、ドラゴンアイまでの道中はまだ雪の上を歩きます。繰り返しになりますが、だいぶ滑りやすくなっていますので長靴やトレッキングシューズなどでの散策をおすすめいたします。

県境登山口から約15分でドラゴンアイが見えてきます。
今回のドラゴンアイですが、前回よりも中央の雪の丘がさらに浮き上がったように見えました。
そして丘を囲む水の帯が全周の3/4ほどまで水面を広げ、水の幅も広がったようです。

気になる亀裂のアップです。今年は複数の亀裂が入ってしまいましたが、その中でも写真の亀裂が一番はっきりした亀裂です。
この亀裂も前回よりより幅が広がり、亀裂の奥の方まで水が入り込んでいます。
そして写真では見にくいですが亀裂の一番奥、写真右側(森側)から横に入っている亀裂に繋がっています。

6月2日は平日でしたがご覧のようにたくさんのお客様がドラゴンアイを見に来ていました。
水の帯も広がり、水面下の雪の層も浮き上がってきているので水の青さが強調され、見ごろを迎えて来ていますね。

こちらは沼の西側から見たドラゴンアイです。雪の丘の周りを水面が囲むように広がり、太陽の光があればきれいなコバルトブルーの水面をご覧いただけます。

こちらも沼の北側からのドラゴンアイです。沼の周囲の融雪が進み、今まで撮影していたところが期性ロープの内側になってしまいましたので、画角が若干変更になっています。
こちら側から見える2本の亀裂は雪面全体が浮き上がったためでしょうか?
亀裂内の水が抜けて雪の溝になっていました。
この先、雪の丘の中心部が凹んでくれば開眼となると思いますが、丘を囲う亀裂が今後どうなるか?注視して行きたいと思います。

お隣、めがね沼の龍の涙ですが、水面下の雪がだいぶ少なくなって来ました。
エメラルド色の水面を見れるのもあと少しかも知れません。

最後になりますが、この日は10時半過ぎに駐車場に戻ってきました。
山頂の有料駐車場は2台ほど入庫待ちの車が、写真の無料駐車場もこの時点で満車で駐車スペースを探す車が4~5台ほど居ました。
そろそろ見ごろを迎え、平日も混雑が激しくなってきたようです。

  2025年5月29
今年11回目の更新です。
今回も午後1時半ごろ現地に到着しました。その際の気温はなんと16℃!
前回と違い今日は暑いくらいでした。

さて、今日はいきなりドラゴンアイから。
前回よりもさらに中央の雪の丘が浮き上がったように感じました。
そして亀裂の幅もさらに広がったみたいです。

亀裂のアップ写真なのですが、注目すべきところは亀裂の右側。
横に黒い筋が数本出来上がっていてその窪みには水が浮いているように見えました。
今年はこの筋状の窪みの本数が増えることで水面がドーナツ状になるのか?
この先の変化を注視したいと思います。

 

こちらも南側から見たドラゴンアイです。この角度だと中央の雪の丘の盛り上がりがわかりやすいでしょうか?
そして雪の丘の表面に何となく楕円形の黒い模様が確認できました。
例年ですとこの楕円形の中央付近がだんだんと窪んでそこに水が浮いてくると開眼!ということになります。

こちらは真横(沼の西側)から見たドラゴンアイです。
こちら側からですと亀裂がほぼ隠れてしまい例年通りきれいなドラゴンアイになるように見えますが…
今年は過去に例をみないような亀裂が入ってしまいました。
この先どんな変化を見せてくれるのか?
前例が無いので興味津々です。

いつもの北側から見たドラゴンアイです。亀裂のところで説明した黒い筋状の窪みは写真左側でも確認できます。
今年は写真左側(森側)の雪面が例年以上に浮き上がってしまい水面がドーナツ状にならない代わりに、黒い筋状の窪みが多数できてドーナツ状になるような感じです。
今日は風もあなりなかったので水面に雲が映り込んでいますね。

水面のアップ写真です。水面下の雪の層が水の表面に近いところまで浮いて来ています。そうなると鏡沼のコバルトブルー色の水が雪の白をバックにきれいな色を見せてくれるようになってきます。
今年のドラゴンアイ、この後どんな変化を見せてくれるか?
引き続き観察を続けて行きますね。

めがね沼の龍の涙もさらに水面が広がったように感じます。おそらく水面の面積はほぼ最大級まで広がったと思います。
また、鏡沼、めがね沼周囲の融雪も進んでいるため、規制ロープが今までよりも手前に移動されました。
今までは鏡沼の延長線上で水面が確認できましたが、規制ロープが手前になったため、龍の涙を見るためにはもうひと頑張り、雪の斜面を登ってめがね沼の上から覗き込むように見る必要があります。

  2025年5月26
今年10回目の更新です。
アスピーテラインが24時間通行可能になったので、今回は少し遅めに出発し、現地に15時過ぎに到着しました。その際の気温はなんと5℃!
風も強くこの時期としてはかなり寒かったです。

いつものように県境登山口から歩き始めますが、御覧の通り、霧が掛かって先の見通しがあまりよくありません。道の曲がり角など、先の見えない箇所では意図的に音や声を出して自分の存在をアピール!
熊に遭遇しないための予防策です。

鏡沼分岐の先は相変わらずご覧の通り。まだ雪がしっかり残っています。またこの日は気温が低かったのもあり雪がかなり固く、とても滑りやすくなっていました。

歩き始めて15分ほどで鏡沼の畔へ
ドラゴンアイの様子ですが…
前回よりも中央にある雪の丘、森側の雪面とも盛り上がっているように感じました。

亀裂のアップ写真です。
前回よりも亀裂の幅が広がり、亀裂の中の水位も下がった(雪面が浮き上がった)ように見えました。

こちらは沼の西側から見たドラゴンアイです。この角度が一番沼の水面を近くで観察することができる箇所です。
写真では分かりづらいですが、水面の下の雪も水面直下まで浮き上がって来ていました。

水面の下の雪の様子です。
水面下の雪の層も水面直下まで浮き上がって来ていますし、丸い穴が複数個見えます。雪の下の水の層まで貫通していると思われます。

沼の北側からの定点的な画像です。
昨年は5月16日に開眼しましたが、今年はまだ水面もドーナツ状にもなれていません。
写真左側の雪の面も浮力で持ち上げられ水面が広がれなくなっていると思います。
今週後半、気温が高くなりそうな予報になっていますので、変化があるかも知れません。

最後にお隣、めがね沼の様子です。龍の涙の方は水面下の雪の融雪が進みだんだんと終盤になって来ているようです。
きれいなエメラルドグリーンの水が見られるのもあと少しになりそうです。

  2025年5月23
今年9回目の観察日記更新です。出発点の県境登山口から鏡沼分岐までの雪はすっかり無くなっていました。しかし、油断は禁物!分岐から先は踏み固められて滑りやすくなった雪の上を歩きます。

一気にドラゴンアイへ
お気づきになったと思いますが、雪の丘の右側にしっかりとした亀裂が入ってしまいました。

亀裂のアップ写真です。あまり詳しくはわかりませんが、この写真を見る限りではこの亀裂、雪の層の下にある水の層までしっかりと割れているように見えました。
恐らく一昨日、昨日と山の上でもまとまった雨が降り、沼に流れ込む水の量が増加したことで雪を持ち上げる浮力が大きくなったものと思われます。
さらに朝晩はしっかり気温が下がって雪面が凍り付き、固くなったことで浮力を受け流すことが出来ず、結果として亀裂になってしまったのではと推測しています。

こちらは沼の西側から見たドラゴンアイです。
立っているところの雪面が融けて低くなったのか?
カメラを構える位置が低かったのか?
前回に比べて高さが無い写真になってしまいました。
また、水面の面積、幅も縮小したように感じました。
全体として雪面が浮き上がってきているのかも知れません。

上の写真では分かりづらいですが一番奥、向こう岸付近に手前に向かってやはり亀裂が出来ていました。この亀裂は2枚目、3枚目の写真の亀裂と繋がっています。

こちらの写真は先ほどの写真よりもさらに北側から見たドラゴンアイです。
写真左下から右斜め上に向かってここでも亀裂が入っていました。

上の写真の亀裂のアップです。
この亀裂も幅こそ2枚目、3枚目の写真の亀裂よりは狭い亀裂ですが、深さは水の層まで達しているように見えます。
そして西側から見た写真の際に説明した向こう岸に見えた亀裂に繋がっているようです。

本日確認できた亀裂ですが、各写真では見にくいようなので赤線を入れてみました。今日現在では大きく4つのエリアに分けられそうな亀裂の入り方だと感じました。
このような複雑な亀裂の入りようは過去には無い現象でこの亀裂がこの後どのようになっていくのか?
雪面がバラバラになってしますのか?
引き続き注視して行きたいと思います。

※アスピーテラインの夜間通行止めは5月23日の17:00以降、解除になりました。本日以降であれば基本的に24時間アスピーテラインは通行可能となります。

  2025年5月19
今年8回目の観察日記更新です。出発点の県境登山口から入ってすぐにあった雪はすっかり無くなっています。この周辺だけ見るとスニーカーや運動靴でも大丈夫そうに見えます。

その先も写真のようにすっかり夏道が出ています。お天気も良く風が爽やかでした。この2枚の写真は前回の写真とほぼ同じところで撮影したので融雪の具合がわかると思います。見比べてみてください。

鏡沼分岐の様子です。前回もご案内しましたが、この分岐を左に進むとドラゴンアイ、階段を登っていくと見返り峠を経由して八幡沼・八幡平山頂方面です。

鏡沼分岐まではほぼ雪が無くなっていましたが、分岐の先は御覧の通り…。
まだしっかりと雪が残っています。しかも日毎に雪が踏み固められて固くなりとても滑りやすくなっています。
くどいようですが、足元は長靴や登山靴、スノーブーツ等、滑りにくい靴をご準備ください。
今日もご年配の方がスニーカーで滑って転倒されていました。

本日のドラゴンアイの様子です。
水面の面積、水の幅などには大きな変化は見られませんでした。ただ今日の水面は写真ではわかりにくいですが、表面が凍っていました。
参考までに山頂到着時(10時半ごろ)の気温は8℃でした。

しかし、よ~く見ると中央の雪の丘の右側(木のある森側)が前回よりも雪面が下がっているように見えました。

こちらは沼の西側から見たドラゴンアイです。あまり変化は無いように見えるとお話しましたが、前回と比べてみると、中央の雪の丘の面積が小さくなったように見えます。ということは水量が増えて水位が上昇したのかも知れません。

こちらもいつものアングル。沼の北側から見たドラゴンアイです。このアングルから見ると前回の同じようなアングルと大きな差は感じられません。
しかし、2枚前の写真でも記載しましたが、森側の雪面がやや下がったようにも見えます。もし森側の雪面が下がったのであればここ数日で下がった雪面の上にも水が流れ込み、中央の雪の丘の周囲を水の輪が囲うようになると思います。
そうなるとだいぶ龍の目の雰囲気になり、見ごろとなってくると思います。

こちらはお隣のめがね沼、龍の涙です。前回よりも水量が増えたように見え水面の面積が大きくなったように感じます。日が入っていたのできれいな翡翠色の水面が印象的でした。

渋滞対策でしょうか?山頂下の無料駐車場の道路側にフェンスが設置されていました。車の出入り口が写真の一番奥、中央付近、写真の手前の後ろと3か所になっていますのでご注意ください。

   2025年5月16日
今年7回目の観察日記更新です。ドラゴンアイを見に行かれるお客様が増えて来ましたので、道中も詳しくご紹介いたします。出発点の県境登山口から入ってすぐの様子です。だいぶ夏道も見えて来ましたが、まだ雪の上を歩く箇所もあります。

さらに進むと50mほどでしょうか?雪が融けて夏道の上を歩きますが、その先からは再び雪の上を歩きます。雪がザクザクして歩きにくいので歩幅を小さくするのがコツです。

雪の上をしばらく歩くと鏡沼分岐です。先日までは階段はほぼ雪に埋もれていましたが、ここ数日の好天で分岐はすっかり夏道になっています。
ドラゴンアイに行くには赤い矢印の方向(左折)へ進みます。

分岐を左に折れるとすぐにまた雪の上を歩くことになります。分岐から先は皆さんが歩いた跡が踏み固められて雪が固く締まり、とても滑りやすくなっています。
何度かご案内していますが、この時期は長靴や登山靴など靴底がゴツゴツした滑りにくい靴をご準備ください。
スニーカーや運動靴は靴底がほぼ平なのでとても滑ります。

さて、ドラゴンアイが近づいてくると斜度がややきつくなります。最後の頑張り所です。この斜度、登りは良いのですが、帰りはこの斜度の下り坂になります。繰り返しになりますが、とても滑りやすくなっていますので特に帰り(下り)は十分気を付けてください。

斜面を頑張って一登りすると目の前にドラゴンアイが出現!
一昨日に比べると水面の面積が広がっているのが確認できました。
ここ数日の好天で融雪が進み雪の重さが軽くなったようです。それと沼の周囲から融雪に伴う雪解け水の流れ込みも増えていると推測されます。

こちらは沼の西側から見たドラゴンアイです。前回ご紹介した「長いまつ毛」は今日も健在。(奥の森側の雪の壁に付いている黒い縦のすじがまつ毛に見えるとコメントいただきました)

こちらは沼の北側から見たドラゴンアイです。一昨日に比べて水面の面積が広がり水の幅も太くなっています。この週末は雨予報なので週明けには中央の雪の丘をぐるっと水面が囲むかも知れません。

ちなみに昨年は5月16日、一昨年は5月25日ごろにほぼぐるっと水面が円周状になっています。

昨年よりは遅く一昨年と同じような進行状況と言えそうです。

水面の部分をアップにしてみました。雪が融けて下の水面と貫通しているのか?それとも周囲の汚れが沈殿して黒く見えているのか?
今日の写真からは判別できませんでした。この週末の雨で水の透明度がもう少し良くなるのか?そのあたりにも注目です。

そしてお隣のめがね沼、「龍の涙」の様子です。水の量が増えた?または水面下の雪が浮き上がった?ようできれいな薄い緑色(翡翠色)の水を湛えていました。

   2025年5月14日
今年6回目、昨日に続いて2日連続での観察日記更新です。実は昨日は某公共放送の取材、今日はIBCラジオの取材でした。
早速ドラゴンアイの様子ですが、昨日に比べて写真の右側(森側)の雪面が昨日よりも浮上?
水面がやや左に移動したように見えました。

こちらは沼の西側からの写真です。中央部の雪の丘の山頂部が前々回よりも低く広くなっています。
また、SNSに投稿した画像に写真奥の雪の壁に付いた黒い縦のすじが「長いまつ毛」のように見えるとコメントいただきました。
確かに長いまつ毛のように見えますね。

こちらもいつもの定点画像。沼の北側から見たドラゴンアイです。
この角度から見ると昨日のドラゴンアイと大きな変化は無いように見えます。
このまま写真の左側(森側)にも水が回り込み、中央の雪の丘をぐるっと囲うように水面ができればきれいなドラゴンアイが見られると思います。
今のところ、大きな亀裂なども見られないので今年はきれいなドラゴンアイになる可能性が高いと感じています。

そしてドラゴンアイのお隣、めがね沼の「龍の涙」の様子です。こちらも昨日と大きな変化は無いように見えました。改めてすぐお隣なのに水の色が違うのは本当に不思議です。

そして昨日は…空を見上げると太陽の周りに日環(ハロ)が見られました。
そしてその下には虹色に輝く環水平アークが見られました。
特に環水平アークは吉兆とも言われているので、今年のドラゴンアイは過去1番きれいにならないか?なんて思ったりしてみました。

最後にIBCラジオの取材の様子です。近くでも見ていて思ったのですが、ラジオの取材なので当然「画像」や「映像」はリスナーさんには届きません。目の前にある景色を「言葉」だけで表現してリスナーさんにイメージしていただく必要がある訳です。写真の神山アナウンサーの言葉の表現力に思わず感激してしまいました。
今回の取材の様子は5/17 13:00~の「神山浩樹ののびのびサタデー」でオンエア予定です。

   2025年5月13日
今年5回目のドラゴンアイ観察日記です。昨日はとても良いお天気でした。山の上でも初夏を思わせるような陽気で融雪した水の音があちこちで聞こえていました。

肝心のドラゴンアイの様子ですが、前回よりも水面の面積が大きく拡大していました。また、中央部の雪の丘も前回に比べると高さが無くなりやや平坦になったように感じます。そして山頂部が平たく大きくなったようです。

いつもの定点観察。北側から見たドラゴンアイです。前回に比べて写真の左側(森側)の雪の高さがだいぶ低くなったように感じます。
水のある水面側と左側に大きな高さの差があるとひび割れなどが起きると考えていますが、今のところそのような兆候も見られないので、このまま水面が中央部の雪の丘をぐるっと囲えばきれいなドラゴンアイになる可能性が高いと感じています。

こちらはドラゴンアイ(鏡沼)のお隣、めがね沼の様子です。近年、水面の形から「龍の涙」と呼ばれるようになって来ています。こちらも雪の上に水が溜まり涙のような形が確認できるようになっています。
ドラゴンアイのすぐ隣にあるのですが、鏡沼の水に比べるとやや緑いろの水が印象的です。

ドラゴンアイからの帰り道。県境の登山口からドラゴンアイ(鏡沼)まではほぼ登りで標高差約50mほどあります。
逆にドラゴンアイから県境登山口に戻る際には50mほど標高が下がります。
そのため、写真のようにず~っと下り坂が続くことになります。
例年スリップして転んでけがをされる方、お尻が濡れてしまう方が多数…。
ぜひ長靴や登山靴など、滑りにくい靴でドラゴンアイを見に来てください。

   2025年5月9日
今年4回目のドラゴンアイ観察日記となります。
前回の更新以降もアスピーテラインの通行止めが複数回あったりで更新の間隔が開いてしまいました。

山頂有料駐車場の端にある、さわやかトイレを雪から掘り出す作業? が行われていました。
屋根のてっぺんまでは5mほどある建物がすっかり雪に埋もれている状態から、重機を使用して除雪をしているようです。


そして、こちらが岩手県・秋田県の県境にある県境登山口です。
すっかり雪が無くなっている!と思いきや…











10mほど歩くと…まだ2mほどの雪の斜面が出現!
この先はほぼ雪の上を歩きますので、長靴などの丈の高い靴を準備してください。










雪の斜面を登ると、まだ雪のたっぷり残る雪原を「ドラゴンアイ」を目指して歩いて行きます。

道中には写真にあるような竹の棒にピンク色のテープの付いた目印が設置されています。基本、この目印に沿って進みます。


前回と違って雪がだいぶ締まってスノーシューやかんじきが無くても雪に潜ることもなく長靴などで十分歩けると思います。

 

雪の上を目印に従って約200m程度進むと「鏡沼分岐」に到着。

ここだけは雪が融雪していてコンクリの地面が出ていました。
この分岐をまっすぐ、さらに高い方へ進むと見返り峠を経由して八幡沼や八幡平の山頂方面になります。
「ドラゴンアイ(鏡沼)」はこの分岐を左へ進みます。
間違えないようにしましょう。

 

 

 

 

分岐の先も写真のように雪の上をドラゴンアイ目指して進みます。
鏡沼分岐からは約300m、標高差で約25m登ります。
雪の斜面なので歩きにくいですが、足の歩幅は小さく、ゆっくり、しっかり歩くのがポイントです。
息の上がらないペースで進みましょう。

県境登山口からだいたい15分から20分ぐらいでドラゴンアイ(鏡沼)の縁に到着です!


昨日のドラゴンアイの様子、写真の通りです。今年の4月24日に掲載した写真と似ていませんか?

今年のGW期間中は結構寒い日が多く、雪も降りました。
その影響でしょうか? 4月24日からこの約2週間はあまり大きな変化はなかったように感じました。

 

 

しかし、ドラゴンアイを西側から見てみると、わかりにくいのですが、水たまりの先に黒いすじで楕円形に見える雪の丘が確認できました。


この楕円形の中心部分がだんだん凹んで水がたまりドラゴンの開眼になる瞳の部分になるのでは?と思っています。

この時期に瞳っぽいものが確認できたのは記憶がありません。




絵心が無いので申し訳ないのですが、理解しやすいように青線を入れてみました。



山頂付近が平らな山のような円錐形の丘っぽく見えませんでしょうか?
そして山頂の平らな部分が「瞳」の部分になるのでは?と思ったしだいです。

そしてこちらも定位置、北側から見たドラゴンアイの写真です。
この写真でも丸い黒いすじが確認いただけるのではと思います。

この後、この写真の左側の雪が融けて水面が中央部の雪の丘を囲うように円周形に水溜りが出来ればきれいなドラゴンアイができると思います。

この先は水溜りがどのように広がっていくのかがポイントになりそうな今年のドラゴンアイです。

   2025年5月1日

今年3回目のドラゴンアイ観察日記となります。
今回も当社のTガイドの報告となります。

昨日、5/1は久しぶりに良いお天気で3日ぶりにアスピーテラインも朝から開通となりました、

4/29~30と八幡平山頂は積雪と凍結のため道路が通行止めとなったのですが、ドラゴンアイまでの道中の樹木には馬の縦髪のように雪が張り付いていました。

この間、山頂付近では10~20センチほどの積雪があったようでドラゴンアイ(鏡沼)周辺もすっかり真っ白になっていました。

前回まで見られた水たまりもその大きさは雪で覆われてすっかり小さくなっています。










沼の西側から見ると積雪により水たまりが無ければここに沼があるとはわからないかもしれません。
地形の輪郭からここが窪地であるとわずかに認識できる程度になっています。





今年は例年に比べて積雪が多いとは何度かお伝えしていますが、今回のこの雪で振り出しに戻ったような状態でしょうか?




過去の写真と見比べてみると2021年5月13日の写真と現在の状況が似ていると思いました。この年は沼の北東側に亀裂が入ってしまった年でした。
この後、どんな変化でどんな姿になるのか?
不安と期待半々で引き続き更新して行きたいと思います。




   2025年4月24日

今年2回目のドラゴンアイ観察日記となります。
今回は当社のTガイドの報告となります。
まず、前回ご紹介した水の滲みがさらに大きくなり、既に雪の上に水が溜まっている状態になっていました。
また昨年に比べて沼の西側(水溜まりがある側)の雪のせり出しが大きくこの冬は西からの季節風が強かったのでは?と推測されます。


この辺りの積雪深の違いがどんな影響を及ぼすか気になるところです。

ちなみに、今年と同じような水溜まりは過去にもあったか振返ってみたところ…


2022年4月25日の写真と似ているように感じました。

2022年はその後、GWに雪が積もりその後また雪が融けて再び水溜まりが出来ましたが、今年はGW期間中も気温は高めの予報。
このあとどんな風に変化していくか興味深く見て行きたいと思っています。

4枚目の写真はドラゴンアイ(鏡沼)のお隣、めがね沼の様子です。
めがね沼もすでに水溜まりが出来ていました。
まだ雪の上に水が溜まっているので水色ですが、通常は、エメラルドグリーンのような色の水が溜まっています。

こちらの水の色の変化も注目です。


全般的なドラゴンアイの進行状況ですが、周りの雪の量は例年より多いものの、ドラゴンアイとしての進行は例年と同じようなペースで進行しているように感じます。

   2025年4月19日

本日、今年1回目のドラゴンアイの様子を見に行って来ました。山頂付近の雪の壁の高さは例年より1mほど高い7.3mだったとのことで道中のアスピーテラインの雪の壁は確かにここ数年では1mほど高い壁になっていると感じました。
いつも通り山頂下の無料駐車場に車を止めてドラゴンアイを目指します。
登山道入り口から入ってすぐに写真の通り、一面の雪の世界が待っています。
雪面は意外と締まっていて長靴でも歩けそうに感じました。(私はスノーシュー装着)

ドラゴンアイまでの道順にはピンクテープが立っていてそれを目印に進みます。

5分ほど歩くと左手に向かう足跡とまっすぐ山の上に進む足跡に分かれます。
看板はまだ雪の中に埋まっていますが、鏡沼分岐です。
この分岐は左手の方に進みます。
夏道の登山道はまだ雪の下。ピンクテープに沿って雪の上を歩きます。
ところどころ膝ぐらいまで雪に潜った足跡もあります。
なるべく足跡に沿って進むのが安心ですね。

歩き始めて約15分。眼前にドラゴンアイが現れます???
例年通りですが、この時期はまだ沼の輪郭が凹み、ここが鏡沼とわかる程度です。しかし、今年は既に沼の西側(写真左側)に水の滲みが確認できます。

過去の写真と見比べてみたところ、2022年4月18日と同じような感じです。

正直、今年は雪が多かったのでまだ輪郭もそれほどはっきりしていないのでは?と思っていましたが、しっかりと雪面が凹んでいてちょっとびっくりしました。

こちらは定番のアングル!
沼の北側から沼越しに岩手山が見える写真です。

今年も3~4日に一度程度の間隔で観察日記を更新して行こうと思っております。
どんなドラゴンアイが見られるか、今からワクワクですね。
今年もドラゴンアイ観察日記をお楽しみに

吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。