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【ドラゴンアイ観察日記 2024】5月16日 本日更新しました!
掲載日:2024/05/10
ここ数年ますますSNSやテレビで話題になっている、八幡平の雪解け時期の絶景
「八幡平ドラゴンアイ」
八幡平にある「鏡沼」の雪解けの様子がまるで龍の瞳のように見える、季節限定の絶景です。
自然が起こす神秘の絶景「ドラゴンアイ」は、毎年決まった時期に出来るとは限りません。
日々の変化の様子を自然ガイドステーションよりご報告いたします。
2024年4月21日より開始しました!
奇跡の絶景!八幡平ドラゴンアイまでお車で約40分!
八幡平山頂までの「八幡平自然散策バス」がドラゴンアイシーズン中の毎日、ホテル前より出発。
2024年5月16日
前回からまただいぶ間隔が空いてしまいましたが、本日今年6回目のドラゴンアイの様子を見てきました。
いつものように岩手・秋田の県境登山口から。もうすっかり雪は無くなっていて、スミレの花も咲き始めていました。もう少しすると千島桜の花も咲いてくると思います。
歩いて5分程度で写真の鏡沼分岐。まっすぐ上に行くと見返り峠。ドラゴンアイ(鏡沼)はこの分岐を左へ進みます。
分岐を過ぎてすぐ、御覧のように道はまだ雪がいっぱいです。
例年よりは雪解けはかなり早いですが、まだ道中は雪が残っていますので、長靴や滑りにくい靴をおすすめします。
登山口から歩いて15分~20分ほどでドラゴンアイへ到着!
南側から北側を見ています。
前回よりも水の帯の幅が広がって太くなっています。そして中央部の雪の丘の真ん中も凹んで水が浮いてきているのが確認できました。
こちらは真横。西側から東側を見た写真です。ここから見ても中央の雪の丘の真ん中が凹んでやや黒ずみ水が滲んでいるのが確認できます。
雪の丘の中央部の凹みのアップです。写真ではちょっとわかりずらいですが、凹んだ部分に水がじんわりと滲んでいます。
ここの水がもう少し量が増えて水たまりのようになると所謂、ドラゴンの眼が開眼ということになります。
今晩から明日にかけて雨予報になっているので明日にも開眼でしょうか?
そしてドラゴンを北側からやや見下ろして撮影した写真です。
今年は本当に状態が良く、2016年ぶりにきれいなドラゴンアイとなりそうです。
そして明日の雨でうまく行くと開眼、そしてこの土日はお天気が良さそうなので予想通り、今度の土日がドンピシャなタイミングとなりそうです。
こちらはお隣、めがね沼の様子。だいぶ湖面の融雪が進んで黒い固定が見えています。
ちょっとしか距離が離れていないのに、鏡沼とめがね沼の水の色の違いも不思議なものです。
さて、恐らく明後日からの週末が開眼&見ごろとなりそうですが、そうなると状態は必至。例年ですと朝9時ごろには駐車場が満車となりお昼過ぎごろまで駐車場に入る車で状態します。逆に午後の2時を過ぎるとスムーズに駐車できることが多いと感じます。お近くの方は午後に時間をずらして見に行くとゆっくりドラゴンアイを楽しむことができるのでは?
ただし、まだ夜間通行止めが続いていますので、山頂駐車場は16時半までのは出発しないとゲートが閉まり出られなくなりますのでご注意ください!
2024年5月10日
前回からまただいぶ間隔が空いてしまいましたが、本日今年5回目のドラゴンアイの様子を見てきました。一昨日の雨と昨日の雪がどのような影響があったのかも気がかりです。
まずは1枚目。ドラゴンアイまでの道中ですが、一気に融雪が進み、鏡沼方面と見返り峠方面との分岐まではごく一部を除いて夏道となっていました。
しかし、分岐を鏡沼方面へ進むと…
まだまだ雪の上を歩くことになります。融雪が進んで夏道が顔を出している箇所もありそこそこアップダウンがあります。
監視員の方々が危なくないように階段やステップを作ってくれていますので感謝しながらドラゴンアイへ進みましょう。
雪面は踏み固められているのでとてもスリッピーな状態です。積雪だけを考えれば運動靴でも歩けないことはないですが、長靴や滑りにくい靴での散策がおすすめです。
お待ちかねの今日のドラゴンアイです。いつもの南側から北側を見た写真です。
前回5月4日からは大きく変化していないように感じました。
逆に寒さのせいか水面の面積が前回よりも縮小しているように感じます。
そして、雨や雪で少しは表面の汚れが洗われたかと思いましたが…。
あまり変わってないようです。
こちらは西側(散策路側)から東方面の写真です。昨日の雪は積もったようで水面の縁取りが真っ白な雪になっています。
そして水の帯の中、中央の雪の丘が前回よりも盛り上がっているように感じます。
こちらは北側から南側を見た写真です。前回よりも水の中の雪は白くきれいに見えますが、写真左側(森の方)の水面は前回よりも後退したように感じます。また写真右下の水の帯の中の黒っぽく見える穴の数が増えたようにも見えます。
この穴は雪の下の水が貫通して水面に達していることになりますのでこの後、お天気が回復してくれば水の量も増えてくると思います。
こちらはお隣めがね沼(龍の涙)の様子です。前回よりも水量が増えて水面の面積が大きくなっていました。
また、写真奥側の雪が融雪して黒い水面が見え始めて来ています。
今年はやはり来週の週末ごろには見ごろを迎えるのでは?と感じます。
最後に、県境登山口の入口には写真の高山植物、ヒメイチゲがすでに花を咲かせていました。今日はお日さまが出ていないので花を閉じていましたが、雪深い八幡平にも高山植物の季節がやって来たようです。
ドラゴンアイだけでなく厳しい環境の中に可憐に咲く高山植物もぜひ一緒にお楽しみください。
2024年5月4日
今日も八幡平は良いお天気に恵まれています。今年4回目のドラゴンアイの様子をお届けします。今日は女性のTガイドが様子を見に行ってきてくれました。
まずは県境登山口の様子です。ず~っと暖かい日が続いているので融雪が一気に進んでいます。
しかし雪の無いのは少しの区間。標高1600mの八幡平はまだ雪がたっぷりあります。運動靴やスニーカーで散策されている方もいらっしゃいましたが、道はまだ写真の通り、雪の上を歩きますし、雪に足を取られることもあるので、長靴やハイカットの登山靴での散策がおすすめです。
さて、肝心のドラゴンアイは御覧の通り。前回よりもさらに水の帯が伸びてほぼ円周状に水が浮いてきています。水の帯の内側の雪の丘も盛り上がり瞳の部分も出来上がりつつある感じです。
こちらは沼の西側(散策路側)から北東側を見た写真です。前回同様、水の帯の太さがほぼ均一になっているのが分かりますね。ただ今年は雨や雪が降っていないので雪の表面の汚れが洗い流されていないので今のところだいぶ汚れが目立っています。
こちらは沼の北側から南側の写真です。こうしてみるともう十分目玉のように見えますね。このあと、5月7日~8日にかけて雨が降る予報になっていますので少しは汚れが洗い流されると思います。そうすると雪の白と水のターコイズブルーのコントラストが一層きれいになると思います。
お隣のめがね沼も水の量が増えてより一層エメラルドグリーンの色が際立ってきました。また散策路の雪の量が減ってきているのでだんだん目線の高さが低くなり、水面のとの距離感も近くなってきています。
2024年5月1日
前回からまた少し時間が空いてしまいましたが、本日、今年3回目のドラゴンアイの様子をお届けします。今日はTガイドが様子を見に行ってきてくれました。
まずは鏡沼の南側から北側の様子です。前回に比べて水の帯が太くなり円周の6/10ぐらいに水が浮いています。
こちらは沼の西側(散策路側)から東側を見た写真です。水の帯の太さがほぼ均一になっていることから沼のん中にある雪の塊にバランスよく浮力がかかっているように感じます。
こちらも定位置。沼の北側から南側の写真です。写真左側(東側)はまだ水が溜まっていないようですが、昨年の写真と比べると昨年の5月25日の写真と同じように見えます。さらに過去の写真とも比べてみましたが、2018年の5月24日の写真と同じような感じです。
ちなみにとてもきれいなドラゴンアイになった2016年は5月20日ごろに見ごろとなっていましたので、今年も3週目の週末ごろが一番きれいなドラゴンアイがみられるのでは?と予想してみます。
こちらはガマ沼の様子。こちらも少しずつ水が滲んで来ています。ガマ沼の水は硫黄の分子が含まれてその分子が光を反射して写真のようなターコイズ色の水になると言われています。
こちらは八幡沼です。何となく水と雪の形でハートマークに見えるのは気のせいでしょうか?
八幡沼もだいぶ水が滲んで来てますね。5~6年前までは5月のGWですとまだ八幡沼の上を歩いて横断出来ていたのですが、この写真を見る限りでは無理ですね。
ということで、現状から予想すると今年は例年に比べてだいぶ早くにドラゴンアイの見ごろを迎えそうです。
鏡沼までの道はまだほぼほぼ雪の上を歩きますので、散策に行かれる際は長靴やハイカットの登山靴がおすすめです。
2024年4月26日
前回からまた少し時間が空いてしまいましたが、本日、今年2回目のドラゴンアイの様子を見に行ってきました。今日はお天気は良かったものの、黄砂の影響で遠くの山々は見えませんでした。
前回と空の青さが全然違いますね。
鏡沼までの道中は途中だいぶ雪の薄くなっている箇所もありますが、まだまだ雪の上を進んでいくことになります。
はい!こちらが今日のドラゴンアイの様子です。前回はちょっとだけ水の滲みが確認できていましたが、今日は円周の3/4ほどまで水の滲みが確認できました。
水中には黄砂やチリなどが溜まり黒くなっています。
いつものようにアングルを変えて…。
沼の西側から東側を見ています。
前回も書きましたが、今年はドラゴンアイの縁取りがきれいな真円に近い形になっていて、雪面に浮いている水の帯もほぼ同じぐらいの幅になっているのが確認できます。
ということは、真ん中の雪の丘に掛かる浮力がほぼ均等になっているのでは?と推測しています。
さらに進んで、沼の北側から南側のアングルです。写真左側(散策路とは反対側)はまだあまり水の滲みが少ないようですが、ここ数年見られた、大きなシワや亀裂などは今のところ確認できません。
過去の写真と比べると2021年の5月14日のドラゴンアイの状況に近いように感じます。
そうすると今年は3年前に対して20日ほど進行が早い感じでしょうか?
この先も気温が高いようなので今年は見ごろが早まるかもしれませんね。
こちらはドラゴンアイのお隣、めがね沼の今日の様子です。エメラルドグリーンの水が結構溜まっていました。
2024年4月21日
4月15日から開始予定としていましたが、もろもろありまして…ようやく本日、今年1回目のドラゴン見てまいりました。
アスピーテライン開通日の情報ですと昨年よりも高い6mの雪の壁とのことでしたが、今年はすでに山頂のさわやかトイレも姿を現していてすでに昨年よりも1m以上は積雪が少ないのでは?と感じられました。
さて、肝心のドラゴンアイを見に行きましょう。
県境登山口入口は雪がありませんでしたが、すぐに雪の世界が待っています。
例年よりは積雪が少ないと感じますが、それでもまだ一面の雪の世界です。
ドラゴンアイのできる鏡沼までは山頂のレストハウスから歩いて約15分程度。
距離にして約600m、標高差は約50mほどとなります。
道順がわかりやすいようにピンクのリボンが付いた道標が設置されています。
しかし、写真を見ていただいてわかるとおもいますが、まだ雪の上を歩きますので、登山靴や長靴での散策をおすすめします。
歩き始めて約15分で鏡沼の畔に到着しました。危なくないように規制のロープが設置されていますのでロープの中には入らないようにしてくださいね。
こちらが4月21日現在のドラゴンアイの様子です。すでに大まかな輪郭が出来上がっていました。ここ数年に比べて輪郭の形がきれいな円に近いように感じます。
散策路側から奥の森の方を見ています。(西側から東側を撮影)
写真の左端、何となくですがすでに水が滲んでいるようにも見えます。
北側から南側のドラゴンアイの様子です。例年に比べて写真右側の雪の壁の張り出しが少なく、輪郭がきれいな円のようになっているのがこちら側からも確認できます。
実は2016年のドラゴンアイがとてもきれいに出来上がり、ポスターなどにも良くその時の写真が使用されているのですが、2016年も暖冬、少雪だったので、今年もきれいなドラゴンアイができるのでは?と予想しているスタッフもいます。
スタートは遅れましたが、この後は3日~4日程度の間隔で更新して行きたいと思いますので、今年も「ドラゴンアイ観察日記」を楽しみにご覧ください。