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【ドラゴンアイ観察日記 2018】

掲載日:2018/06/25

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今年のドラゴンアイは5月下旬~6月上旬が見頃?

SNSやテレビで話題になった、雪解け時期の絶景「八幡平ドラゴンアイ」。
今年は積雪量が多かったので、見頃は6月上旬頃になるかもしれません。
自然が起こす神秘「ドラゴンアイ」は、いつでも決まった時期に出来るとは限りません。
日々の変化は自然ガイドステーションよりご報告できるようにいたします。

【重要なお知らせ】ドラゴンアイ(鏡沼)を鑑賞・撮影のお客様へ

遊歩道わきの地面が見えたら“花たちの目覚めの合図”

八幡平は、 “ 高山植物の宝庫 ” であり、 “ 自然保護管理されている国立公園 ” でもあります。
ドラゴンアイ(鏡沼)周辺もすっかり雪が解け、遊歩道が露出しています。
写真を撮るために、地面の露出した場所を通り雪面へ降りている方を多く見かけますが、
雪に覆われている部分も沼と地面の境、または沼の上に立っている状態かもしれません。
沼の近くに向かうことは大変危険な行為です!お越しの際は遊歩道から観賞・撮影をされるようお願いします。
また、雪の下にはこれから見頃を迎える多くの高山植物たちが今かと目覚めの時を待っています。
地面が見えてきたら、土を踏まない・入らない。
高山植物が咲き誇った “ 高山植物の楽園 ” 八幡平もあわせて楽しみにお越しください。

ドラゴンアイが “できるまで”

2016年に撮影した画像を基に、出来始めから終了するまでを解説とともにご紹介します。

2016年5月16日撮影 ドラゴンアイの出来始め

 表面に黄砂やチリ等の汚れが目立ち、水が黒く見える。水底ではなく、水そのものが濁っている。

2016年5月20日撮影 ドラゴンアイの最盛期

水面がライトブルーになり、綺麗な状態。水の中の汚れが沈殿して水底雪面に砂粒ほどの塊となっている。 雪面上に極小の穴が見受けられ、日光を受けた沈殿物の温度上昇で水底雪面を溶かしたと思われる。

2016年5月29日撮影 ドラゴンアイ終盤

 中心部より水面が見え始める。 汚れの沈殿が進み、ライトブルーの水面がより鮮明になる。

2016年6月6日撮影 ドラゴンアイ終了

 雪面の厚さが薄い中心部より水面が広がる。 雪面上の穴が大きく荒れた状態になる岸寄りには、一部ライトブルーの水面がドラゴンアイの痕跡として残る。

2016年6月10日撮影 ドラゴンアイ終了後の鏡沼

 中心部の水面がより大きく広がる。 上の写真を見ても解る通り、向こう岸側の雪が無くなっているので、沼の水底の状況が手前側が浅いと思われる。

2018年ドラゴンアイ観察日記

2018年4月21日(土) 今年1回目の観察時の写真です。
左:八幡沼、中央:ドラゴンアイ(鏡沼)、右:八幡平頂上展望台

まだまだ雪が多く、展望台の左脇に『八幡平頂上』と書かれている木柱碑は
まだ「八」の字しか見えていない程の雪深さです。
※鏡沼の上を歩いた形跡が見受けられました。
 雪深いとは言え、雪の下は釡状の沼があり、すぐに救助が駆けつけられる場所ではありません。
 竿(ピンクの紐が付いた棒)から外れて歩く行為は大変危険です。

2018年5月1日(火) 今年2回目の観察時の写真です。
左:八幡沼、中央:ドラゴンアイ(鏡沼)、右:八幡平頂上展望台

雪はまだ多いですが、展望台の左脇の『八幡平頂上』と書かれている
木柱碑が
「八幡平」まで見えてきました。
八幡平山頂付近の八幡沼も徐々に周りから溶けだしています。

ドラゴンアイ(鏡沼)も水が浮きだし、まるで竜が「目覚めた」ようです。
 これから雪解けが進み、リング状になる事を祈りつつ観察を続けていきます。

2018年5月6日(日) 今年3回目の観察時の写真です。
左:八幡沼、中央:ドラゴンアイ(鏡沼)、右:八幡平頂上展望台

5月4日・5日と連日、八幡平アスピーテライン・樹海ラインが積雪による通行止めでした。
1度解けた部分に積雪⇒積雪部分が凍る⇒日差しで融雪する、という雪解けとなっています。
雪はまだ多いですが、展望台の左脇の『八幡平頂上』と書かれている
木柱碑が
「八幡平 頂」まで見えてきました。
八幡平山頂付近の八幡沼は、2日連続の積雪で
逆戻り。
ドラゴンアイ(鏡沼)は浮き出していた水が積雪と連日の強風で凍り、まぶたが少し閉じた形に。
 これから雪解けが進み、リング状になる事を祈りつつ観察を続けていきます。

2018年5月13日(日) 今年4回目の観察時の写真です。
左:八幡沼、中央:ドラゴンアイ(鏡沼)、右:八幡平頂上展望台

やっと八幡平アスピーテラインの積雪・落石による通行止めが解除となりました。
雪はまだまだ多いです。今年は例年より積雪量もあり、なかなか雪解けが進んでいないようです。
展望台の左脇の『八幡平頂上』と書かれている木柱碑が
「八幡平 頂上」まで見えました!
八幡平山頂付近の八幡沼は、水深の浅い部分から徐々に解けてきました

ドラゴンアイ(鏡沼)は浮き出していた水中の汚れが徐々に沈殿してきているようです。
少し青みがかり、丸みを帯びた三日月形になってきました。
 沼の雪解けの進み具合が早いように感じられ、例年に比べて少し低い位置にドラゴンアイが出来そうです。
リング状になる事を祈りつつ観察を続けていきます。

2018年5月20日(日) 今年5回目の観察時の写真です。
左:ガマ沼、中央:ドラゴンアイ(鏡沼)、右:見返り峠からの眺望

八幡平アスピーテラインの積雪・路面凍結による通行止めが12:00に解除となったので観察に行ってきました。
積雪量は少なくなってきたようですが、ホテル付近や山麓で風雨など天候が良くない日は
山頂で積雪となる場合がある為、今の時期は積雪や路面凍結による通行止めになる事があるんです。
日記初登場の八幡平山頂付近にあるガマ沼は、水深の浅い部分・中央部から雪解けが進み、沼の水が見えています
1番右の写真はガマ沼から山頂レストハウスへの帰り道の“見返り峠”での1枚。

澄んだ青空に木々の緑、残雪の白が美しい写真が撮れました!晴れた日はこのような景色を観る事ができますよ!
ドラゴンアイ(鏡沼)は積雪により浮き出していた水の表面が凍ってしまいました。
少し青みがかり、丸みを帯びた三日月形はそのまま。
 例年に比べて天候不良による積雪が頻繁に起こり、なかなか雪解けが進んでいないように感じられます。
今年のドラゴンアイはいつ頃観られるでしょう?期待して観察を続けていきます。

2018年5月21日(月) 今年6回目の観察時の写真です。
記事の右側:取材風景

左:八幡沼、中央:ドラゴンアイ(鏡沼)、右:八幡平頂上展望台

2日続けて良いトレッキング日和!本日はお客様のガイドとテレビ岩手様の取材も兼ねて観察へ行ってきました。
雪解けが進むと黄砂や塵など雪面上の汚れが目立ってきますので、お出かけの際は多少の汚れに強いアイテムと防寒具を身に付けて行く事をオススメします。
八幡沼は、中央部分がうっすら解けてきました。八幡平頂上展望台は木柱碑の文字が全部見えました!地上まであと90cm程。展望台の下は雪解けが進んでおり、全貌が現れるのは早そうです。ドラゴンアイ(鏡沼)は昨日と変わらず。夜はマイナス気温が多く、水面に浮かぶ雪が不思議な光景(過冷却)を魅せてくれます。ドラゴンアイになる前も美しくも神秘的な表情の鏡沼。今後の変化が楽しみです。

2018年5月24日(木) 今年7回目の観察時の写真です。
左:八幡沼、中央:ドラゴンアイ(鏡沼)、右:八幡平頂上展望台

本日は時間が経つにつれ晴天となり、天候に恵まれました。
21日の八幡沼の写真を比較すると分かりやすいですが、雪解けが進んできました!
八幡沼は、ほぼ毎回同じ構図での撮影です。緑も際立ってきて初夏が近づいてくるのを感じられます。
八幡平頂上展望台は2本の木柱碑の文字が見えています!地上まであと70cm程。順調な雪解けです。
ドラゴンアイ(鏡沼)は黄砂や塵の汚れが沈み、より一層ブルーが強くなりました。
うっすらと瞼のようにも見える雪解けが、まるでドラゴンが薄目を開けているように魅せています。
このまま順調に雪解けが進めば6月上旬が見頃となりそうです。今年のドラゴンの目覚めが楽しみです!

2018年5月28日(月) 今年8回目の観察時の写真です。
左:ドラゴンアイ(鏡沼)9:50撮影、中央:ドラゴンアイ(鏡沼)13:56撮影、右:オオバキスミレ

午前は曇り空でしたが、時間が経つにつれ晴れ間が出てきました。
今回の観察日記は“1日の時間経過でみるドラゴンアイ(鏡沼)の変化について”です。
本日のように、天候が比較的良い日にはどれくらい変化があるのかが気になっていたので、撮影してみました。
左のドラゴンアイ(鏡沼)は午前9時50分に撮影した物です。
曇り空の影響もあり、水の色もライトブルーのような色合いで、三日月形も24日の観察時とほぼ変わらず。
中央のドラゴンアイ(鏡沼)は午後1時56分に撮影した物です。
なんと!約4時間のあいだにリング状になりかけています!更に天気も良いためかブルーも鮮やか♪
このまま順調に雪解けが進めば予想通り6月上旬が見頃となりそうです。
右の写真は、山頂レストハウス周辺に咲いていた“オオバキスミレ”という高山植物です。
山野草が増えてくるとちょっと遅い八幡平の春の訪れを感じます。

★ドラゴンアイを観に行くまでの足元情報★
・レストハウス⇔鏡沼間は、ザクザクとした雪の部分と登山道(散策路)が出始めている部分があり、少し歩きにくい。
・倒木や立木の周りは雪が緩く、踏み抜いてしまう危険性があります。なるべく踏み固められている足跡の多い場所を
 選んで歩くことをオススメします。

2018年5月29日(火) 今年9回目の観察時の写真です。
上段左:メガネ沼、上段右:ドラゴンアイ(鏡沼)

左:ガマ沼、中央:八幡沼、右:八幡平頂上展望台

本日は快晴!八幡平山頂レストハウス駐車場付近の風は強めに吹いていましたが、
登山道を歩き始めると少し汗ばんでくるような、体感温度も高く春の陽気を感じる日でした。
風が吹くと体感温度は変化します。お出掛けの際はフロントジップタイプの衣類があると便利です。
今回はドラゴンアイだけが見どころじゃない!八幡平の不思議な沼のご紹介です。
実は、ドラゴンアイ(鏡沼)の隣にある “メガネ沼” にも不思議な現象が起きています!
上段右の沼はドラゴンアイ、水の色は“ブルー”。上段左の写真がメガネ沼、こちらの水は“グリーン”。
おそらく鉱石との化学反応の影響で隣の沼でも色が異なるのではないか、という話があるとかないとか。。。
ドラゴンアイ・八幡平頂上へ訪れた際は、メガネ沼も是非ご覧ください♪
下段左はガマ沼、中央は八幡沼、右は八幡平頂上展望台です。八幡沼も沼の中央がだいぶ解けてきています。
八幡平頂上展望台は、周りの雪がほぼなくなり、左側に見えている雪も7~10日ほどで雪が解けそうです。

★プチ情報:山頂レストハウス~鏡沼~八幡平頂上周回をすると観られる植物★
雪解けの進み具合で春の高山植物たちが姿を現してきました!
ノウゴウイチゴ、ショウジョウバカマ、エンレイソウ、ヒメイチゲなどが雪の解けた間から観察できます♪

2018年6月2日(土) 今年10回目の観察時の写真です。
記事右側:ドラゴンアイ(鏡沼)
左:八幡沼、中央:八幡平で観た高山植物(シラネアオイ)、右:八幡平頂上展望台

 本日は雲多めの晴れ、八幡平山頂の気温は14℃、微風。
歩き始めてしまえば、薄着でも対応出来そうです。

下段左は八幡沼、中央は山野草の女王:シラネアオイ、右は八幡平頂上展望台です。いよいよ雪解けが進み、八幡平の高山植物たちが賑わいをみせてきました♪ 山野草の女王とも呼ばれる “ シラネアオイ ” がレストハウス駐車場下に咲き始めています。八幡沼はほぼ雪解けが済み、沼の形が分かるようになりました。八幡平頂上展望台は、階段横にある三角点も見え、あと5~7日程で解けきりそうです。
 ドラゴンアイ(鏡沼)は、ほぼリング状になりかけています。三日月形の期間が長かったからか、水の中に三日月があり、今年のドラゴンアイは優美な目になりそうです。

2018年6月4日(月) 今年11回目の観察時の写真です。
左:ドラゴンアイ(鏡沼)、中央:ドラゴンアイ(鏡沼)、右:オオバキスミレ

快晴が続き、暑いくらいの八幡平です。八幡平山頂の気温は12:00時点で22℃、微風。
体感温度も高く、すっかり春の陽気でホテル周辺では立っているだけでも汗ばむような気候です。
今回は大変賑わっているドラゴンアイの様子をお伝えします。
雲もなくすっきり晴れた日は、「鏡沼」という名前の通り空を映したような透き通った青色になるドラゴンアイ。
左の写真、ドラゴンアイの奥、木々の手前に人がたくさん写っているのですが・・・
実はこれ、9:36の写真なんです。平日の朝早い時間からこんなにたくさんの方々が観にいらしてるんですね!
それほどまでに注目を集めている “ ドラゴンアイ ” 。早く開眼しないか待ち遠しいです♪

2018年6月7日(木) 今年12回目の観察時の写真です。
上段 左:イワナシ、中央:ドラゴンアイ(鏡沼)、右:ベニバナイチゴの花
下段 左:ミヤマスミレ、中央:ミツバオウレン、右:ハクサンチドリ

八幡平山頂の気温は12:00時点で20℃、ほぼ無風。山頂でもTシャツで過ごせそうな気温と日差しです。
今回はドラゴンアイを鑑賞する際の注意事項をお知らせします。
ページTOPにも記載の通り、沼周辺の雪解けが進み地面が露出してきました。
前回観察日の6月4日と見比べると分かりますが、ドラゴンアイ写真下部の雪が汚れてしまっています。
土を踏んで雪面に上がって観賞・写真を撮影される方が多く見受けられますが、雪解けが最終段階に入った今、
雪に覆われている部分はどこまでが沼なのか地面なのか分からない状態です。
大変危険な行為ですので、沼には近づかず遊歩道から眺めることを強くオススメします。
また、他の写真は雪解けによって目覚めた高山植物たちです。ドラゴンアイとともに高山植物を
楽しめるのは今の時期限定です! “ 高山植物の宝庫 ” 八幡平を是非お楽しみください♪

2018年6月9日(土) 今年13回目の観察時の写真です。
左:ガマ沼、中央:ドラゴンアイ(鏡沼)、右:遊歩道

八幡平山頂の気温は10:30頃で11℃ほど。曇り空でしたが、ところどころ青空がのぞくような天気でした。
今回は初夏に近づいてきた八幡平の様子をお届けします。
山頂付近にあるガマ沼は、沼を縁取るように雪が残った空と沼とのコントラストがとてもキレイです。
ドラゴンアイ(鏡沼)は、空が水面へ映り込み、いつまでも観ていたくなるような情景をみせてくれます。
今後の天候次第とはなりますが、瞳が出来るのが待ち遠しいです!
右の写真は、遊歩道(木道)の写真です。ほぼ雪が無い場所が多く、靴底が滑りにくい加工の物であれば
長靴を履かなくても良い状況となってきました。濡れている部分はありますので防水加工の物をオススメします。
雪解けによって目覚めた高山植物たちが増えて、八幡平もようやく賑わいをみせてきました!
ドラゴンアイとともに高山植物を楽しめるのは今の時期だけですよ♪

2018年6月12日(火) 今年14回目の観察時の写真です。
上段左:ドラゴンアイ(鏡沼)、右:ドラゴンアイ(鏡沼)横の遊歩道
下段左:オオカメノキ、中央:ウスバスミレ、右:サンカヨウ

本日の八幡平山頂は12:00で6℃、微風。雨が降り、レインウェア必須の日でした。
今回はドラゴンアイ周辺情報と “ 雨の日の八幡平 ” をお届けします。
いつも晴天の情報をお届けしていましたが、梅雨時期なので現在の見どころをご紹介♪
左はドラゴンアイ。遊歩道や鏡沼周辺の雪が解け、だんだんと汚れが目立ってきました・・・
でも、雨が降るからこそ良いこともあるんです!ドラゴンアイの水位が増し、美しい形となると同時に
中心部の厚い雪が解かされ、瞳ができやすい状態へと近づきます。
右の写真で分かる通り、ドラゴンアイ横の遊歩道とその脇は既に地面が見えています。
これから高山植物たちが咲く場所です!植物が気持ちよく目覚められるよう、入らないようにしましょう。
高山植物は白い花シリーズ♪左からオオカメノキ、ウスバスミレ、雨に濡れて半透明となったサンカヨウ。
雨の日でもドラゴンアイとともに高山植物を楽しめるのは今の時期だけですよ♪

2018年6月14日(木) 今年15回目の観察時の写真です。
左:八幡平頂上展望台、中央:ドラゴンアイ(鏡沼)、右:八幡沼展望デッキ

本日の八幡平山頂は12:00時点で5℃、弱風。濃霧で視界が悪く、ホテル周辺とは異なる天候でした。
梅雨時期の八幡平。麓と山頂ではまるで景色が違い、温度差もあります。
お越しの際は事前に天気のチェック、防寒具の準備を整えてお越しください。
現在の山頂はというと、頂上展望台付近やほとんどの場所で雪が解け、トレッキングシューズか
防水加工のスニーカー等であれば、遊歩道を歩けるようになりました。
ドラゴンアイの状況ですが、濃霧の中、より幻想的な雰囲気を醸し出しておりライトブルーが際立って見えます。
例年であれば中央部の雪が解け、瞳が出来るのですが今年は思うようには出来てくれません。
自然現象なので、思い通りにならないのは仕方がないですね。
雨や曇りでも水の色がライトブルーになっているので、見頃である事には変わりはありませんよ♪
また、濃霧だからこその景色は右の写真。晴れている日であれば目の前に八幡沼が見えているはず・・・
ですが、本日は一面真っ白。なだらかな山でも、山の天気は変わりやすいものです。
恵みの雨が降り、美しい高山植物あふれる八幡平になるまでもう少し。ドラゴンアイシーズンをご堪能ください♪

2018年6月17日(日) 今年16回目の観察時の写真です。
左:八幡沼、中央:ドラゴンアイ(鏡沼)、右:八幡平頂上展望台

本日の八幡平山頂は8:30時点で10℃、無風。濃霧で視界が悪く、少し肌寒い体感気温でした。
今回は茶臼岳~黒谷地湿原~八幡平山頂のコースをトレッキングしました。
茶臼~黒谷地間は色とりどりの10~15種類ほどの高山植物が咲き始めています。
黒谷地湿原は残雪が多く、歩きづらい箇所もありますが目線の高さで観られるイワナシが咲いていたり、
展望デッキ付近ではヒナザクラやチングルマも咲き、池塘と相まって美しい景色となっています。
ドラゴンアイの状況は、例年であれば中央部の雪が解け、瞳が出来ます。
現在は奥の原生林側の水底雪面が解け、沼の水が見えています。今年のドラゴンさんは、
春の陽気でウトウトしたまま、初夏を迎えたようですね。
とはいえ、汚れの沈殿が進み、鮮明さが増したライトブルーの水面の美しさは健在です♪
高山植物たちも咲き揃いはじめてきた今、リング状の雪面があるうちに色とりどりの花と緑、
雪解け時期の神秘の色調 “ ドラゴンブルー ” をお楽しみください!
★プチ足もと情報★・・・雪解け水が流れている場所があります。
防水加工の施されている靴かトレッキングシューズを履いていると安心です。

2018年6月25日(月) 今年17回目の観察時の写真です。
写真:ドラゴンアイ(鏡沼)

本日は晴天でしたが風が強く寒さが身にしみる、まさに麓とは違った天気でした。
ではさっそく現在のドラゴンアイの様子を解説付きでお伝えします。
例年であれば6月中旬から下旬は雨期と被るので、リング状の雪面に溜まった水が水面に浮いている雪を
押し下げることでリングの形を保っているのですが、今年は降雨量が少なく天気の良い日が続いたため、
対岸から雪が徐々に解け出し、雪面に溜まっていた水も沼へと流れてしまいました。
瞳が出来かけている状態ではありましたが、今年のドラゴンアイは終盤を迎えています。
前2年は積雪量が少なく、今年は積雪量が多かったので、このような場合の経過観察をするため
今後どのような解け方をしていくのか継続して見守り続けます!
現在の八幡平は、春の高山植物たちが続々と目覚め始め美しい風景を魅せてくれます。
抜けるような空の青、原生林や草原の息吹の緑、残雪の白、そして色とりどりの高山植物たち。
これから八幡平の春・初夏が始まります!清々しい風と風景に癒されにお越しください♪